施工事例
施工編 スイッチを整然と配置するためには
2021.09.15
完成してしまえば、何気なく使われているスイッチ類ですが、施工前の段階でしっかりと検討しておかないとこのように整然と並べて配置する事はできません。このプロセスについて紹介いたします。
写真には、照明のスイッチのほか、エアコンや放送の音量スイッチが並んでいます。
これらは、各設備毎に図面が分かれているため、ここのスイッチ類の収まり、施工図を作成するため上記の各設備図より取り付ける機器をピックアップします。※上記の各図面は全て同じ場所のものです。
ピックアップ機器を並べた「平面プロット図」です。取付高さが低いもの程 壁側に図示されます。
また、壁の中にある柱の位置から埋込可能な範囲の確認します。
「展開プロット図」にすべての機器を配置していきます。
1.壁材の目地にかからない位置で操作しやすい高さに設定
2.使用頻度の高いスイッチを押しやすい場所に決定
3.スイッチプレートの大きさで上下なるべく揃うよう配置検討
4.背面に柱等の障害物を避けて横方向のピッチ、位置を調整
5.今回別工事のエアコンリモコンもきれいに並ぶようスペースを配慮
これらの作業を配線、スイッチボックス取付時までに検討しておきます。つまり壁が貼られる前の段階で配置計画しているかが現場管理者のセンスしだいであり、また、水平な横目地があることで少しでも傾いたりずれているとわかりやすいため工事者にとっても腕の見せ所です。
設計、管理者、工事者と連携してこそ整然とした美しい仕上がりになります。