施工事例
施工編 間接照明
2026.08.17

自社のフリースペースを、社員の皆さまがくつろげる空間へと改装し、福利厚生の充実を図りたいとのご要望を受け、杉板デコラと間接照明による演出をご提案させていただきました。
写真は、夕暮れどきに撮影されたもので、温かみのある空間になりました。
この間接照明が出来るまでの工程をご紹介いたします。

照明計画
弊社の「電気の相談室 Lamp」の壁面に採用している杉板デコラと間接照明での演出をご提案させていただきました。現地の内寸を測り、両脇に100~200mmほどのクリアランスをもたせた長さで組合せを計画します。
入線処理用ジョイント金具 + 基本灯具: 1200mm ✕ 2連結 + エンド 900mm ✕ 1連結

施工図
間接照明を計画するうえでのポイント
・照射する面との距離(光の広がりも変わる)
・光源が人から見えない取付位置、奥行き
・両端のクリアランス(袖の壁にでる影を考慮)
・ベース照明の明るさに対しての光量の検討
今回は、改装ということもあり天井内に梁があり、図面通りの寸法は確保できず 建築造作の深さは計画より浅くなりました。

連結寸法の計算(パナソニック カタログ参照)
全 長:43mm + 1200mm ✕ 2 + 900mm ✕ 1 + 5mm = 3348 mm
発光長:1200mm ✕ 2 + 900mm ✕ 1 + 5mm = 3305 mm
発光長の芯:3305mm ÷ 2 = 1652.5mm
この発光長の芯が、間接開口部の芯になるようにし「入線処理用ジョイント金具」の寸法を算出、
つまり芯から1652.5mm + ( 43 ÷ 2 ) = 1674 mm が電源線取り出し口となります。
器具幅が細く41mmなので電線が隠れるようピッタリな位置へ出すために承認図や連結寸法から割り出します。※ 光の出ない部分が器具長に含まれる場合は、光のセンター基準で算出。

施工中
間接の造作サイズが決まってから上記作業は行われています。
1.天井下地
2.壁下地
3.壁ボード貼
4.天井ジプトーン貼
5.天井ジプトーン塗装
6.壁クロス貼

電源線出し
一番端の入線処理用ジョイント金具へ電源用の電線を出します。先ほど計算した場所です。

照明器具取付
この器具は、照明器具ごとに電源線を用意するのではなく、一番端の器具に「入線処理用ジョイント金具」を取り付けここから電源線を入線します。器具付属コネクター連結することにより器具内で送り配線されます。基本灯具は、両端からコネクターがありますが、エンド灯具は片方しかありませんので間違いのないように取付します。
※送り配線で連結できる台数が照明器具によって決まっていますので、メーカーにて確認のこと

壁造作取付
杉板のデコレーションの凹凸のある素材感を壁面に取付
間接照明と杉板の照射面との有効距離を150mmとする設計方針については、建築担当者とも打ち合わせ済みです。この距離設定により、光の広がり方が自然で心地よく感じられます。
なお、距離が近すぎる場合は下への光が伸びづらく、逆に距離を広げすぎると光は広がるものの、光源が目線に入りやすくなるため注意が必要です。
有効距離については、器具取付用のビス留めが可能な範囲であること(ドライバーが問題なく使える距離)も加味し、意匠と施工性の両立を目指した工夫が詰まっています。

完成
杉板の凹凸のある素材感を間接照明の陰影で印象づけてみました。
ちなみに間接照明は、PWM調光タイプで調光可能になっており時間帯により変えるようにしています。
今回の間接照明は、正面の壁でしたので人の動線からは光源が見えにくいことから幕板なしで計画させてていただきましたが、壁と並行に歩くような場所であれば光源が目に入らないように建築造作に幕板をつけるか、幕板付の照明器具をお勧めします。




